困ったときの猫頼み
これは私が中学生の時に体験した出来事です(※怪談話ではございません)。
季節は冬頃でした。学校から帰ってきた私は、玄関の前まで行くと、いつものように鍵を取り出そうとしました。
しかし、鞄の中に鍵はありません。制服のポケットにもありません。ここで私は気づきます。
( ゚д゚)<やべぇ、鍵忘れた。
車もなかったし、時間帯的に家に誰もいないのは明白。
駄目元でチャイムを鳴らしてみましたが、案の定だれも出てきません。
当時、携帯も持っていなかったため、連絡もできず(連絡できたところでどうにもならない)。
とりあえず、本当に誰もいないのか裏のガラス戸から確かめに行くことに。
不用心にも隙間が開いているカーテン。中を覗きますが、電気もついておらず、やはり誰もいない模様。
「帰ってくるまで待つしかない」と寒空の下で決心(歩いてスーパーとか行けばいいけど、多分めんどくさかった)。
その時、部屋の中にチビがいるのに気が付きました。暇だったので、ガラスをトントンと叩いてみると、「にゃあ」と近寄ってきます。
ガラス戸の前に置いていた父の手作りダンボールキャットタワーに飛び乗るチビ。出迎えてくれているのでしょうが、いかんせん中には入れません。
「何やってんだ、早く入ってこいよ」と言わんばかりに鳴いてきます。
( ゚д゚)<入れるもんなら入りてーよ。ここ開けてくれよ。
そんな気持ちで暇つぶしにガラス越しに指を動かして、チビがそれを目で追っかけているのを眺めてました。
その時
チビがガラス戸の鍵(クレセント錠というやつ)に片足をかけました。
Σ( ゚д゚)<お!?
これはチャンスかもしれない、と必死に鍵付近で指を高速移動。
( ゚д゚)ノシ<そこに!両足を!乗せろおおおおぉぉぉぉ!!
思いが通じたのか、鍵に乗せられるもう片足。
何ということでしょう。
その瞬間、重みで鍵が開いたのです。
神はいたのだ。
これが私が実際に体験した猫ミラクル話です。
ほんと色んな要因が重なってたんですけど。
・カーテンに隙間が空いてた
・猫がその部屋にいた
・キャットタワーがドアの近くにあった
・鍵の閉まりがゆるかった
こんなとこでしょうか。
結果
(; ゚д゚)<防犯的に不用心極まりないねーな!おい!!
って感じなので、皆さん気をつけてね。
出掛けるときは鍵をしっかりかけましょう。